Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ワイルド・バンチ

サム・ペキンパー=監督、1969年アメリ
ウィリアム・ホールデンアーネスト・ボーグナインロバート・ライアン
殺し合いの虚無感が強い。人が撃たれまくるので、甘ちゃん路線の人はちょっと合わないかも。西部劇がカッコいいものだった時代からアメリカン・ニューシネマ時代に(少なくともアメリカ映画のトレンドが)移行していることがよくわかった。最後の西部劇、と言われるよね。
舞台は1910年代のテキサス。蒸気機関車の乗っ取りってほとんどテロ。この時代からテロってあったのね~。カーチェイス(馬か?)、散弾銃の使いこなし方も迫力満点。ギャングでも年令と経験に応じた役割があることもわかる。ただ人が死にすぎること、メキシコが悪く描かれまくること、荒くれ者たちが女を人間と見ていないこと(そういう余裕はないのはわかるが)、見ていて辛かった。
俳優たちは文句なしのかっこよさ。ウィリアム・ホールデンは言うまでもないとして、アーネスト・ボーグナインは、ジャック・ニコルソンのような人を喰った顔。いい味出してた。ロバート・ライアンはうちの檀家さんのIさん(故人)に似て渋く、ただただカッコいい。