Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

デュー あの時の君とボク

マシュー・チューキアット・サックビーラクル=監督、2019年タイ
パワット・チットサワンディ、サダノン・ドゥーロンカウェロー、スコラワット・カナロス、ヤリンダー・ブンナーク

1996年のタイ。同性愛への偏見が色濃い町で、厳格な家庭に育った高校生ポップと、母と二人暮らしの転校生デューは出会った。二人の友情はほのかな愛情へと成長。その関係は学校にも家族にも知れ渡り、周囲に理解されず追いつめられていくポップとデュー。やがて二人は離れ離れに...。23年後、ポップは母校の教師に着任。問題児の女子生徒リウを気にかけるたび、なぜかデューとの思い出がデジャブとなって蘇る。彼女は一体何者なのか?運命に導かれ出会った二人は、衝撃の結末を迎える──。

↑あらすじは公式サイトより。
20世紀のタイの田舎町だから、男同士の恋愛は全く認められない。親からも勘当同然で、見ていて切ない。
こんな風にお涙頂戴の単純な映画と思ったら、先の2getherよりもストーリー展開が複雑で、目を凝らしていないとついていけない。実はパラレルワールドものだった?!
バイクの二人乗りシーン、土砂降りの雨。東南アジア~!!普通の人の生活(特に1996年の)、良かった。映画で見る各国の風景、違いを観察することを楽しみにしているけれど、21世紀になって急速に均一化していることに気がつく。中国でも、インドでも、タイでも相当似かよっている。やっぱりIT機器の普及がuniformにさせてるよね。
一方で、話し言葉はまだワクワクの領域。タイ語は全くもって聞き取れない。逆に闘志が湧いてくるね。