Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

トレマーズ

ロン・アンダーウッド=監督,1990年アメリ
ケヴィン・ベーコンフレッド・ウォード、フィン・カーター、マイケル・グロス、リーバ・マッキンタイア
ネバダ州の砂漠の町パーフェクションが舞台。地震学者の卵,リンダは奇妙な地震波形を感知する。何でも屋の男二人組,バルとアールは変死体を片付ける仕事までやってのけるが,その直後,リンダと出会って意気投合。奇妙な地震の発生源は,なんと人食い怪物”グラボイド”だった(口から蛇のような頭が何本も出ているので,ヤマタノオロチみたいな感じ)。人間と怪物との闘争が始まる。果たして人間たちは勝てるか?!
ザ・アメリカーンな映画である。まずネバダ州の延々と続く砂漠。これでは地下核実験をしようと思いたっても不思議ではない。
面白かったのは,主人公のやりたい放題さはもちろんだけれど,「プレッパー」と呼ばれる生活をしている夫妻のこと。プレッパーとは「自分の家に巨大なシェルターを作り」「食糧を貯え」「銃などで自衛する」人々。この映画で初めて認識したが,国家や警察に頼らず自分の身を守る,ある種究極の自己防衛術をもつ,文字通り最強の人々。破壊力絶大な銃で怪物の喉に一撃するとそれだけで敵は死んでしまうのだから,威力はただものではない。そんな銃を使いこなしていて,専用の弾丸も備蓄しているのも驚き。銃はそれだけじゃなくて,ありとあらゆる銃と弾丸をきちんと管理していて,いざという時テキパキと使っている。これは驚いた(もちろんフィクションだからね,誇張はあると思うけど)。