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タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

畝山先生のブログより

ちょっと忙しくて余り見れていない畝山先生のブログ.久しぶりに覗いたら不確実性をどう説明するか,のヒントになりそうな記事があったので,自分のために転載.元のサイトはこちら

「不確実性を理解する」ガイド発表
Sense about science
'Making Sense of Uncertainty' guide is launched
27 June 2013
http://www.senseaboutscience.org/news.php/331/making-sense-of-uncertainty-guide-is-launched

不確実性を考えるのは悪いことか?実際にはそれはしっかりした科学の印である。

科学者や研究機関は、研究の不確実性が、人々がその知見が事実かどうかを疑う理由であるという考えに挑戦している。気候、疾患モデル、疫学、天気予報、自然災害の予測などの研究者は、科学者が彼らの仕事の不確実性について説明をすると安心する。不確実性があるということは必ずしも意志決定ができないことを意味しない。

Sense about scienceは科学ジャーナリスト世界会議で本日「不確実性を理解する」ガイドを発表した
Making Sense of Uncertainty
http://www.senseaboutscience.org/data/files/resources/127/SAS012_MSU_ONLINE.pdf

へえ,科学者は不確実性の説明を聞くと安心するのか.(←要・原文チェック)
分野にもよりそうな気がするが….なにせ科学者は自分の専門以外は素人だからなぁ.
そして,↓の指摘(胸打たれる!!!).「確実性を高くする」のって日本人が得意な作業だが,それには「確実性を求める必要があるのかの検討」を経ていることが条件なのだ.scopingや「選択と集中」が,ポリシーを持ってできるか,それに尽きる.

(科学に不確実性があることが科学の欠陥だと思われる、という事例は震災後散々見た。不確実性にもいろいろあって・・という説明以前にはっきり断定して欲しいという願望が叶えられないことで聞く耳を持たなくなる場合がある。そもそも無限に確実性を求める必要があるのかどうかすら検討しないまま確実性を高くすることが良いことのように思われている。健康体重維持のための体重計に、mgやmicrogが正確でないからだめだと言うのはおかしいだろう)

「願望が叶えられないから聞く耳を持たない」コミュニケーションを阻害する要因はこれだったのか.
「自分の言うこと聞いてくれないから」って,えぇっと,どこかで聞いたような思考パターンだ.
と思ったら,うちの4歳の次女と同じ.そうか,おとなになっても…(以下略)