Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

Beyond ”海闊天空”を久々に聴く.

Beyondは90年代に一世を風靡した香港のロックバンド.日本ではどれほどメジャーだったか忘れたけど,広東語を勉強していてBeyondを偶然知り,この曲は大好きでよく聴いていた.
Youtubeリンク)を検索したらあったので十数年ぶりに聴いてみた.歌詞もメロディーも編曲もベタなんだけど,今あらためて聴くと深い.
中国に返還される直前の「俺たち,これからどこへ向かうのか」って思い.
鼻がツンとくるような,甘酸っぱいような不安の混じった,でも前へ前へと進む香港人の思いがシンプルに出ている.絶大な人気があったのも分かる気がする.
当時(1990年から1995年くらい)の香港映画も皆こういう雰囲気で,大好きだったなあ.例えて言えば高校の文化祭の前夜って感じで,まさに青春!だった.俳優さんもイッちゃってたというか,レスリー・チャン張國榮)とかジャッキー・チュン(張學友)とかはどんな映画でも面白くて片っぱしから観たわ.
返還後の香港映画は突然つまんなくなって,ガッカリした記憶があるのだけれど,やっぱり映画は時代を映すなあ,と逆に感心もした.今,香港映画って特徴が薄れていて,ジャンル分け自体がそもそも無理なんだろうな・・・