Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

長女,右傾化する

あと1ヶ月で9歳になる長女.長男@5歳や次女@2歳に比べるとネタ提供者としての存在感は薄れつつある.しかし,やっぱ面白い.
長女は小さいころから文字に異常に興味を示す子で,5歳頃から漢字仮名混じり文を普通に読み始めた.伸びたきっかけはパソコン.子ども用のサイトは漢字に振り仮名があるほか,文章を読み上げたりしてくれるので,それで自然と覚えたらしい.それと同時に家にある本を片っぱしから読んでいる.大変喜ばしいはずだが,うちは夫の職業柄お寺関係の本も多く『「ぼうず丸もうけ」のカラクリ』(注:表紙に「時給50万円ですけど何か?」って書いてある)とか読んでるので母としては時々アチャーとなっている.
最近気づいたが,長女はローマ字入力も完璧にできる.インターネット検索をしたいがために,ほぼ自力でマスターしたようだ(私が最初だけ少し教えたら,あとは子供用の検索サイトからリンクで飛べるタイピング練習サイトに行き練習したらしい).ツワモノ.
そんな長女は,「セレブ」「貴族」にハマっている.それが高じて,近ごろはWikipedia天皇関係のページを丹念に読んでいるらしく,最近はこんなクイズを出された.
長女「承子,典子,絢子の3姉妹は何家?」,私「ハァ?」,長女「正解は,たかまどのみや家」,私「そんなの知らん」
長女「じゃあ2問目,承子,典子,絢子さまたちは,愛子さまとはどういう関係?」,私「え〜従姉妹じゃん?」,長女「正解は,はとこ」,私「しらねー」
・・・この会話,ノンフィクションですorz.
そして,小林よしのり『ゴーマニズム宣言SPECIAL 天皇論』を本屋で見つけた長女.漫画なので読みやすいらしいが字がすごく多く(『MASTERキートン』よりさらに字が多く真っ黒なコマ割りを想像してください),記述も大人でも難しいものが多い.にもかかわらず,本屋に行くたびにちょっとずつ立ち読みをしている.相当面白いらしい.田舎なので立ち読みをそんなに熱心にしていると目をつけられるし,内容が内容なのでと私は眉をひそめていた.一度ねだられたが,私が「この著者は偏っているので好きではない.お父さんに買ってもらいなさい」と言ったら,夫がほんとに買ってあげていた・・・
長女は毎日嬉々として「天皇論」をよみ,面白いと思ったところを書き写してさえいる.まだ小学2年生なのに着々と右傾化しているのであった.大丈夫か?
(でも,この本,Amazonの評価は非常に高いね,知らなかった.今度私も読んでみようかな.尊敬する斎藤美奈子センセだって西尾幹二らの右翼系歴史教科書を「読まずに批判しちゃだ〜め〜」と言ってたし,ね.)