Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ドイツ家族旅行記5日目

8月2日(月)ラベンスバーガー出版博物館〜ボーデン湖〜ヴィンタートゥール(スイス)
今日は午前中ラーフェンスブルクの町で過ごす.ドイツの有名な玩具メーカー,ラベンスバーガー社が運営する「ラベンスバーガー出版博物館」へ.夫は「取材」と称してボードゲーム関係の写真を撮りまくり,さぞかし充実していたことだろう.私は,昨日の疲れが残る長男のオンブor抱っこ攻撃で閉口して少々へとへとになっていた.ゲームなどの展示物にはさっぱり興味を示さなかった子どもたちだが(ドイツ語が読めないときついということか),最上階が児童図書館になっていて絵本読み放題.特に長女がそこに居着いて離れなかった.科学絵本では容赦のない説明の詳しいこと詳しいこと.そして仕掛け絵本の仕掛けがしつこいくらい(笑).日本の絵本のクオリティーはそこそこ高いと思っていたけど,ドイツの教育・知育絵本のレベルの高さ,絵の綺麗さ,おもしろさには恐れ入った.気に入って「ドイツの鉄道の仕組み」みたいな本(原題:Die Eisenbahn)を購入.子どもたちにはおみやげなしなのに,ごめんね.
お昼は近くの小奇麗な定食屋さんで,アフリカ風料理.クスクスなど美味しかった.食が細い長男はパン少しとリンゴジュース,それも私の膝の上でしか食べない.元気だけど体調には気をつけてあげよう.長女は強い,マイペースで好きなものはバクバク食べる.
午後からはスイスに移動.鉄道でボーデン湖畔の町,フリードリヒスハーフェンに行き,さらに波止場近くの駅に行って船に乗る.昨日とは打って変わってふるえるほどの寒さだ.長男は鉄道,船と大好きな乗り物で移動なので終始浮かれポンチ.長女は,日本から持ってきた夏休みの宿題を船の中でやろうとする.もっと観光楽しめよ(これが彼女なりの楽しみかたなのである).夫は・・・自分の行きたかったスポットは既に制覇したので,既におうち帰りたいモード(子供!).まだまだ旅は続きますぞ.
湖の上で国境を越えるんだけど,スイスはEUではないので,入管手続きはどうなるんだろうと夫と緊張していたがフリーパス.鷹揚だ・・・
スイスに着いたらまた列車に1時間ほどゆられて,ヨシコ叔母さんが住むヴィンタートゥールという町に.列車移動はDBと同様スイスに入っても甚だ快適だった.しかし困ったのは長男が列車から降りたとたんに「おしっこ!」ということ.おいおい,トイレは列車内にあるじゃん,もうちょっと早く言ってよ.(車内でも「おしっこ大丈夫?」って聞くけど,その時は「出ない」なんだな.)ヨーロッパの駅のトイレは基本的にすべてチップが必要なので,小銭がないと入れない.それを忘れて,財布を持たずに(夫に財布を持たせていたので)行ってしまい,猛ダッシュで出直し.当然,その間長男は抱っこorz.長男が漏らさないかと冷や冷やだった.ちなみにトイレ使用料は2フラン,だいたい200円くらい.トイレは確かに綺麗だったが,無料で入れてかつ清潔な日本のトイレはいいなあとしみじみ思った。
ヴィンタートゥールの駅前でテイクアウトのトルコ料理を買って,スーパーでりんごなどを買って(スイスは物価がドイツより格段に高い!)バスに乗って叔母のアパートへ.肝心の叔母はポーランドの方に旅行に行って不在なので,鍵はアパートの隣人さんに開けてもらう。隣人さんはスイス人だったが日本語が話せたので助かった。その方はドイツのフライブルク大学で日本語を専攻し,スイスの大学では叔母と一緒に日本語クラスを教えたこともあるそうだ.アパートでは洗濯をしようと思ったが,洗濯機が共同だったし,最大の問題として乾燥機がない,ということで断念.ちなみに,ドイツでは室内に洗濯物を干しても部屋がカビないが,スイスではカビるんだって!へぇ〜.これらのやりとりを日本語でできたので助かった.
ドイツ在住30年の叔母の部屋は一人暮らしなのに(旦那,息子とはそれぞれ別に暮らしている)モノがタップリ,3LDKの家中モノだらけ.まず,大学の先生をしている職業柄,本だらけ.日本の本,ドイツの本,英語の本・・・.食料も食品庫にぎっしりで,なかなか向こうでは買えない日本食も一生分あった.賞味期限が遙か昔のものもどっさり.よく腐らせてないなあ,とため息しかでてこなかった.彼女はもう日本に帰ってくることはないだろう,引っ越しが大変すぎて・・.
叔母のアパートのお風呂にはバスタブがあった.久しぶりにお湯をためてゆっくり入浴.シャワーだけでは疲れがとれない.と思ってしまう我々は根っからの日本人なのだ.ベッドではなく床にマットレスを敷いて,家族四人川の字(?)で就寝.
宿泊:無料
食事:昼食32.5ユーロ,夕食のケバブ17.8フラン,翌日の朝食20.8フラン
交通費:ラーフェンスブルク〜フリードリヒスハーフェン9.4ユーロ,フェリー20.3ユーロ,ローマンスホーン〜ヴィンタートゥール49フラン,バス代7.1フラン(1フランは約100円.バスは5分乗っただけなのに,大人2人小人1人で700円は高い)
その他:ラベンスバーガー出版博物館14ユーロ(ファミリーチケット)