Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ドイツ家族旅行記3日目

7月31日(土)アーヘン〜ラーフェンスブルク〜ヴァインガルテン
そういうわけで朝6時から朝食,シャワー.8時には全員スタンバって観光に出発した.しかし,土曜日の朝はほとんどの店が開いていない.折悪しく雨も降ってきた,そして寒い.宿からアーヘン大聖堂近くまで散歩し,温泉スポット(ただし蛇口)に手を当てるなどで暖をとる.アーヘンは温泉が湧くので皇帝の保養地だったみたい.大聖堂やその周りの朝市などを堪能し,10時ごろ駅へ.駅のマクドナルドでハンバーガーやりんご,ジュースを買ってホームへ向かう.長男は駅長さんに可愛いと言われ記念撮影したり.たしかに,華奢なアジア人の子どもは可愛く見えるかもしれない.
実は,今回の旅行は鉄道(DB.デーベー,という)に乗りまくりの旅であった.今日は北部のアーヘンから南部のラーフェンスブルクまで一日中鉄道に揺られている.今日の切符は,ヨシコおばさんのアドバイスによりインターネットで予約してあった(事前購入の特別割引で半額くらいになる).指定席の座席番号まで入った券を,日本でプリントアウトしておいて持参.車掌さんに見せればよい.子どもの分はダミーのチケット(可愛いデザイン!)をサービスでくれた区間もあった.乗り継ぎがぎりぎりで,列車が遅れて乗れなかったこともあったが、車掌さんに相談して別のルートを提案してもらったり.車掌さんは英語が間違いなく通じるので安心.しかもすごく分かりやすい英語だ.車内アナウンスもドイツ語と英語が交互で.だから不安もなく日本の鉄道と同じくらいリラックスできた.
ボンあたりからライン川と並行に走る.観光シーズンでライン川下りの船もたくさんあったが私と夫の感想「ライン川下りって大したことないね.だいたい,ライン川の水,汚すぎ.」・・・多くの観光客の皆様,ごめんなさい.
カールスルーエとか歴史の教科書に出てくる地名も多々.降りないからへぇ〜,だけだが,鉄道の旅はこういう所が面白い.ウルムを経由して夕方5時にラーフェンスブルクに到着.まだまだ真っ昼間のごとく明るい.そして暑い.夫にとっては聖地(?)である街なので,電車を降りて超ハイテンションの夫.子どもみたいに写真を撮りまくっていた.
ラーフェンスブルクは中世の面影を残す,こじんまりとした町だった.町の中心部なら歩いて10分で一回りできる.しかし,ここで誤算.なんとこの町の宿がどこも満室だった.ちょうど今,カラテの合宿?選手権?がこの小さな町で開かれているからだという.今回,宿は事前予約を一切していないのだ(経験上,日本から予約できる部屋は不当に高いものばかりなので).一瞬,野宿か?やっぱ予約すべきだったなあ,と真っ青になるが,我々の宿泊を断った宿のご主人が電話をかけてくれ,2km離れたところにあるヴァインガルテンというリゾートの村に,家族で泊まれる部屋が空いているという.4つ星の,Altodorfer Hofという名前の宿.1泊朝食付きで125ユーロ.ちょっと高めだがしょうがない.4人で15000円なら日本より安いし,ということで納得し,OKしてタクシーで移動した.
この宿,小さなお城のようだった.ホテルの廊下には古めかしい家具調度や装飾品が並べてあり,お金持ちの個人宅,と言う感じ.部屋も申し分なし.日本ではとてもこんな部屋に泊まれない、という豪華さだった。キングサイズのベッドが2つにソファーベッド一つ.明るくて清潔なシャワールーム.ふかふかの絨毯.ロビーにはネット接続PC.夕食は花咲乱れる庭で.この日はちょっと贅沢して,大人はコース料理とビール.子どもたちはアラカルトでパスタなど.子どもたちはそそくさと食べ終えて,庭にあるブランコや遊具で遊んだ.夫と私はビールを飲みながらまったりしていた.8時すぎてもまだまだ明るいのは不思議な気分だ.
宿泊:Familie Zimmer,125ユーロ.
食事:朝食は前日の残り,昼食10ユーロ弱(マクドナルド,りんご,ジュース),夕食48.9ユーロ.
交通:DB乗車券94ユーロ,タクシー12ユーロ.