Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

実録:訃報が入った場合の我が家

最近,気温のアップダウンが激しい.こういうときは経験上(山形の寺にだが)訃報が入りやすい.
・・・というわけで,夫は大忙しのシーズン.予想通り,先週の土日に葬儀を終えて山形から帰ってきた夫は,また昨日,葬儀のため山形に行ってしまった.1週間に2回!?年間15件くらいしかお葬式がないことを考えると,すごい頻度である.

お坊さんは「24時間365日,あなたの最期の日のためにスケジュールを空けております」というチョット変わったサービスなのだが,予定が全然立たないという点ではなかなか大変な職業だなあと痛感する.何せ遠距離通勤だし.

で,私もちょっと緊張した日々を過ごしている.

たいていの場合,私の職場に夫が電話をかけてくると「今から山形に帰ります」.慣れたとはいえ,一瞬パニックになる.

一番先にアタマに思い浮かぶのは「冷蔵庫の中身,何があったかなあ?」普段の買い物は時間のある夫に任せているので,私は把握していない.

次に,子どもたちの世話+家事+仕事を妊婦シングルマザー状態でこなせるか,というハードルがある.息子の抱っこの要求に適度に応えながら(お腹痛いんですけど!産まれそうなんですけど!),夕食を作って風呂に入れて10時には寝かせ,朝もちゃんと食べさせて大幅に遅刻することなく保育所→職場と移動する,って言うのはかなり神業に近い.無理するとダウンする羽目になるので極端な遅寝早起きも不可能である.私の自由時間は1秒もなくなるので,かなりのストレスだが仕方がない.

今回は大分夫が頑張ってくれ,買い物は朝に済ませておいてくれていた(虫の知らせか?).メニューについては連絡もなかったが帰宅して食材をみて,すぐに分かった.ハヤシライスのルウが買ってある,「ありがたや」.

そして,今回は息子を山形に連れて行ってくれた.本当は寂しいが,3歳男児がいないだけで負担がかなり軽減されるのも事実なので,好意をありがたく受けることにする.しかしながら夫は風邪気味で,妻としては気が気ではない.3歳児とともに鉄道の旅5時間はかなり体力を消耗する.夫は何とか生きているようだが(苦笑),大変だっただろうなあ.

というわけで,現在は娘と女二人,まったり生活である.夫には悪いがありがたや〜!!今朝のうちに作ったハヤシライスをゆっくりと食べ,イチゴをゆっくりと食べ(いつもは私が席に着く前に息子にイチゴを1つ残らず食べつくされている!),お風呂まで私はインターネット,娘はオリジナルの塗り絵を作成している.家事が予定通りに進むので,とても気持ちが良い.山形でも息子は義母とおばあちゃんに可愛がられていることだろう.

こういう,予測の付かない生活もあと僅か.夫が山形に定住する来年からは少し楽になるかな.