Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

差別、私も受けた(ような気がした)

新型コロナの話。私は茨城-東京-山形と毎週往復していて、この度は4月頭から山形に籠っている。職場の恩情で(正確には自宅として登録していない)山形でテレワークOKになったからだ。
山形に東京経由で帰ったとき、諸事情により長女も一緒だったのだけれど、お世話になっている方に「なんで東京なんか行っちゃったの!」「コロナかかってないという証明は?!」「もう当分うちに来ないでください!」と大変感情的に言われ、私たちってそんな存在だったんだ、と悲しくなった。もしかして、これが差別の始まり?
普段はとても温厚でいい人なのに、コロナパニックというのか、冷静な判断ができなかったんだろうね。で、人ってそういうとき悪気はないけど非常に失礼な言動をしてしまうのね。このように、意図していなくても、分断が起こる、分断とまではいかなくても不愉快になる。これは堪えた。
学校からも、「申し訳ないが登校を自粛してくれ」と言われた(結果としては全県で休校になったから、うちの子だけが授業を受けられないという事態はなかったのだが、4月4日あたりは首都圏から帰ってきて14日経たない生徒は登校してはならない、という認識だったのだ)。電話をいただいた先生とは十分な信頼関係があり全然嫌な気分はしないし、かえって手間を取らせて申し訳ない気分だった。しかし、その、登校自粛を依頼する理由が「東京行った人は濃厚接触者だから」。え?東京には1千万人もの人が住んでいるのに?冷静に考えると大変失礼な言動だなぁと。
もちろん、みんな悪気はない。でも、感染を防ぐという正義の名のもとにこういう失礼な言動が飛び交う、これは違和感があったので記録。