Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

底層溶存酸素量の類型及び基準値

環境基準のフォローをすっかりさぼっていたら,新しい基準が追加されていた.しかも告示改正が2016年3月30日!結構昔じゃん!!
大腸菌群数が大腸菌数になったのは知っていたけど,底質DOって,CODの達成率が全然改善しないから,それに代わる新たな指標としての位置づけなのかしら.(CODが改善しないから,っていうのも,自分で書いていてロジックが分からない.とにかく現場としては,目に見えてやる気になる指標が欲しいんじゃ?と思っただけ.これをうまく言語化できない)
あと,Officerの方が「測定値のばらつきが大きいから,運用をどうするか,言うほど簡単ではない」とコメントされていた.こういう場合,大気中オゾンのように,年間測定値の上側5%値で判断するとか,8時間平均値で判断するとか,そういう運用はありえるのではないか.
(DO電極をサンプリングサイトに浸漬させて,ロガーに連続的にデータを飛ばす,というイメージなんだけどそれでOK?)

水質汚濁に係る環境基準の追加等に係る告示改正について

改正の概要
 水域の底層を生息域とする魚介類等の水生生物や、その餌生物が生存できることはもとより、それらの再生産が適切に行われることにより、底層を利用する水生生物の個体群が維持できる場を保全・再生することを目的に、底層溶存酸素量を新たに生活環境項目環境基準に追加します。

表 底層溶存酸素量の類型及び基準値

生物1
生息段階において貧酸素耐性の低い水生生物が生息できる場を保全・再生する水域又は再生産段階において貧酸素耐性の低い水生生物が再生産できる場を保全・再生する水域.【4.0mg/L以上】

生物2
生息段階において貧酸素耐性の低い水生生物を除き、水生生物が生息できる場を保全・再生する水域又は再生産段階において貧酸素耐性の低い水生生物を除き、水生生物が再生産できる場を保全・再生する水域.【3.0mg/L以上】

生物3
生息段階において貧酸素耐性の高い水生生物が生息できる場を保全・再生する水域、再生産段階において貧酸素耐性の高い水生生物が再生産できる場を保全・再生する水域又は無生物域を解消する水域.【2.0mg/L以上】