Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

携帯電話と植込み型医療機器

両者の距離と「優先席付近では電源をお切りください」問題の関係について自主的に調べている.

H24年度の検討会では,「追加の実験を行い,現在の最大干渉距離(注:CDMA方式について実験したもの.最大干渉距離は3cmまたは1cm)に対して適切な安全マージンを検証すること」という宿題が出ていた.これを受け(たのかどうかは不明だが),H25年度にはLTE方式も実験を行って,影響なしという結果が出ていた.
ここで,そろそろ科学的な手続きであるところの,「『適切な安全マージン』を考慮したうえでの再検討」をするのかな?(そして,再検討の結果、保つべき距離が15cmから短くなるのかな?)と思っていたら全然動きなし.現在の指針(下記囲み参照)をサラッと踏襲している.おい!って突っ込んだよ.検討会の委員って何も考えていない感じ!

以下,「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」より抜粋.

ア 植込み型医療機器の装着者は、携帯電話端末の使用及び携行に当たっては、植込み型医療機器の電磁耐性(EMC)に関する国際規格(ISO14117等)を踏まえ、携帯電話端末を植込み型医療機器の装着部位から15cm程度以上離すこと。
 また、混雑した場所では、付近で携帯電話端末が使用されている可能性があるため、注意を払うこと。

イ 携帯電話端末の所持者は、植込み型医療機器の装着者と近接した状態となる可能性がある場所では、携帯電話端末と植込み型医療機器の装着部位との距離が15cm程度以下になることがないよう注意を払うこと。なお、身動きが自由に取れない状況下等、15cm程度の離隔距離が確保できないおそれがある場合には、事前に携帯電話端末が電波を発射しない状態に切り替えるなどの対処をすることが望ましい。