久しぶりにCDを整理して，昔良く聞いていた渡辺美里さんのアルバム数枚をMP3プレーヤーに落とした．
好みは変わるもので，中学のときは，ロックで前向きでガンガン行くのが彼女らしいと思っていたが，今は，センチメンタルな感情を，あのよく”立っている”声でサラリと歌うのがいいなと思う．
1990年のアルバム「Tokyo」に入っている「バースデイ」があまりに秀逸なので思わず記録．
作詞は美里さん，彼女にしては珍しく過去を引きずった歌詞で，四十の声を聞く寸前の私は，ただただぐっとくる．作曲は伊秩弘将さん．
「東京の 人混みの中で よく似たシャツ 見るたび 振り返ってしまうよ」
のところ（転調する！！）に不覚にも泣いてしまった．私自身にこういう体験があるからかな（23歳の時ではないけど・・・そして全くもって劇的ではないけど・・・），東京ってこういう光景が似合う街なんだよね．
編曲のオーボエの音色が物悲しくて，季節は晩秋から初冬に違いない（←東京では個人的に一番好きな季節！）とか想像力をたくましくして思わず遠い目．
