Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

母なる証明

ポン・ジュノ=監督,2009年韓国CJ entertainment
原題:마더(マザ)
これも,例によって友人から借りた.何の前情報もなく観た.(タイトル知らなかったのはもちろん,DVDのレーベルもよく見なかったもので韓国映画ってこともわからなかった.お前どんだけ先入観ないんだ,って感じ)

韓国映画は,良くも悪くも肩に力が入る.大陸的な真実の描き方の作法があるようだ.しかし,これは重かったなあ.「オール・アバウト・マイ・マザー」に近い.今思ったけど,キリスト教文化圏に共通な文法がある?いやいや,韓国のキリスト教信者は3割程度(Wikipediaより)ということなので,違うだろう.
残酷な部分も隠さないので,決して万人にオススメではないな.
母が子を愛するがゆえに,パニック状態とはいえ人を殺しても良いのか,罪を背負って生きる人生も子を守った結果だとしたらオッケーなの?私は決してそう思わないから,まだまだ人生修業が足りないのかも,とか色々考えさせられた.一体,監督は何を伝えたかったんだろう・・・・
あと,これは,障がい者差別の現実を描いていると理解して良いの?なんとなく,障がい者だからとりあえず逮捕しとけみたいな,そういう風潮が(韓国に)あるかも,という印象を受けた.それは国内で問題になっている?なんだかよく分からない.