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タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

この空の花 長岡花火物語

大林宣彦=監督、2012年日本
松雪泰子、髙嶋政宏、柄本明笹野高史
豪華キャスト。大林監督の妄想全開。しかし!さすがにこれはとっ散らかりすぎてる。時系列行ったり来たりし過ぎで、情報量も多すぎる。もうちょっと整理してくれ、という感じ。
あと、長岡弁の方言指導がまるでだめ。ちょっとがっかりした。松雪泰子、髙嶋政宏の演技も、う~ん、という感じである。柄本明笹野高史など、ベテラン勢は流石だが。
主人公の花ちゃんは、不思議ちゃん。大林監督の好みなのだろうが、こういうファンタジックな存在は、私は好みではないなあと悟る。
にも関わらず最後まで観てしまったのは、長岡の風景が見たかったから。山古志もロケがあった(個人的には旧長岡市内だけで十分だったのであるが)。
山本五十六などの展示があり、ロケ地にもなった如是蔵博物館は、父の実家から近くて、毎年ここの森でセミの抜け殻を集めていた。地元では互尊社と呼ばれている。長岡市に寄贈されていたのは知らなかった。
父の実家の菩提寺が長生橋を渡った先にあり、暑い空気と相まって懐かしかった。
私自身も長岡花火大会は10年近く前、2015年だかに行ったことがある。長岡市役所に勤める叔父が定年退職のタイミングだったので、枡席を4つも予約してくれ、一族郎党24名が長岡に集結してしまったのだ。姻族である、私の夫や、従姉妹の旦那さんとそのお母さんなど、東日本一円から集まってしまった。楽しかったな。あの壮大なフェニックス、連続しすぎて何が大玉かわからなくなる三尺玉。こんな豪華なものは生まれて初めてだった。