Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

オール・ザット・ジャズ

ボブ・フォッシー=監督、1979年米国(20世紀フォックス
ロイ・シャイダージェシカ・ラング
ブロードウェイの振付師が主人公。こいつがクズ中のクズ。タバコ吸いすぎ、酒飲み放題でやりたい放題、こんな男が死にゆく話。
「なんでこんな映画がカンヌで賞取るんですか」と最初は共感できなかったが、だんだん面白くなってきた。シュールなんだよね。映像が「ムシバのうた」みたいだった。天使がでてきたり。これは主人公の妄想の中ででてくるんだなと。
一方で、周りの人が驚くほど常識人で魅力的。ブロードウェイだから、ダンサーたち皆ダンスが激ウマ。主人公の娘も、ほんとにバレエの基礎がきっちり身についていることがわかる、秀逸なダンスだった。ミュージカルとしても楽しめた。
「Bye Bye Love」はThe BeatlesSimon & Garfunkelのオリジナルかと思ったら、 the Everly Brothersというデュオが1957年に発表した歌だったのね。