Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

文系官僚が「リスク」を理解するか

朝ラジオを聞いていたら、増田寛也氏が使用済み核燃料(高レベル放射性廃棄物)の地層処分について、審議会での検討状況を語っていた。
ラジオのパーソナリティはすごく勉強していて、リスクについてめちゃめちゃ食いつきが良くてもっと聞きたそうだった。しかし残念なことに、増田氏はリスクについてあまり触れられたくないみたいで、やっぱりリスク論を理解していないんじゃないかな、と思われられるインタビューだった。リスクがゼロでないことを報告書の最初に書いたほうが良いんじゃないか、という質問があったのだけれど、答えをはぐらかしてた。
この方、検索してみたら「地方消滅」という本の編者で、地方の若年女性人口の減少を予測したグループのトップ。建設官僚→岩手県知事を歴任され、現在東大公共政策大学院の客員教授。幅広い分野で識者を務められていて、優秀かつ力がある方なんだろうけど、流石に放射性物質のリスクをきちんと理解した上で地層処分を語るには勉強時間が足りないと見た。こういう方に、リスクとは何か、何が論点なのか、わかってもらってスポークスマンとして語ってもらうのが良いと思うんだけど、専門家が一生懸命レクしても難しいのかな。