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タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

災害弱者と情報弱者 3・11後、何が見過ごされたのか

田中幹人,標葉隆馬,丸山紀一朗=著,筑摩選書
文章がうまく,とても読みやすい.しかし,正直「おもってたんとちがう」.あまり弱者に寄り添ってないというか....岩手・宮城・福島の考察もどうも現場を見てないんじゃない?というか....この著者の方々,まだ若いからお年寄りと日常的に話したり,介護したりっていう経験がないんだろうね.細部が大事と言いながらマクロデータのみで考察しているので,ちょっとおいおい,かな.
でも2012年(という評価がまだ固まっていない時期)に東日本大震災を題材にした本を出版できるということはすごく仕事が速いということだね.そして多分,本書の目的はもう少しメタな視点で,災害時の情報ソースの役割を整理して論じることであり,弱者に寄り添った提案をすることが目的じゃないからOKかも知れない.ただしタイトルとのミスマッチは感じざるをえないけれど.