日本ではなく，オランダの決め方．RIVM Letter Report 601714021/2012 より．
・生態への影響を考慮した基準(ERL; Environmental Risk Limit)-> ・バナジウムは製鉄関連産業で使用
・重要なデータがない（藻類の毒性試験データ，魚や餌生物（プランクトン？）への蓄積が哺乳類に及ぼすリスクのデータ）
・しかし手に入るデータを最大限用いて種の感受性分布法にて推定
・その結果，長期影響が見られる濃度MPC_fw, ecoは1.2μg V/L，急性影響が見られる濃度MAC_fw, ecoは3.0μg V/Lとされた．
・これらは淡水中，溶存態での濃度，バックグラウンド濃度0.82 μg V/Lを含む．
・生物濃縮も考慮してヒト健康の基準を求めてみたものの，バックグラウンド濃度を下回るので最終的なMPCを導く目安の数字としては不適当．ヒトへの毒性基準はデータの不確実性が大きいのであくまで暫定的なものとみなす．
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バックグラウンドより低い基準値を作ると守れないからね．そういう数字が計算上出ちゃった場合の対応は，みんなこんな感じなのかな．
