Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

テルマエ・ロマエII

武内英樹=監督,2014年日本(東宝・フジテレビ)
第二弾が、オリジナルを超える面白さであることは稀で、これも小粒感は否めなかった。ネタは二番煎じだしね。
でも、面白かった!まず、俳優たちのローマ人ぶりが確立しているから(安定の市村正親!)早くあの世界に入り込めた〜。その割にグラディエーターのあの方とか、ブルガリア人のあの方とか。バカみたいに笑わせてもらった。この配役考えついた人は天才だと思う。
そして、前回はあまり気が付かなかったのだけれど音楽がベタすぎて、これまた突っ込みまくり。ローマのシーンではヴェルディプッチーニ、レオンカヴァッロとイタリア・オペラ縛りがバリバリでわかりやすい。なのに、パンノニアに行くと、なんでドヴォルザーク(「新世界」)とかスメタナ(「モルダウ」)なわけ?パンノニアは今のハンガリーだから、バルトークじゃん!と真面目に突っ込む私。
製作者側のノリの良さで押し切っていて、その潔さ(まるで飲み会のハイテンションそのままで、映画を最後まで作りきってしまったかのような)、そしてプロの映画製作の技。このギャップにヤラれたのかな。日本もこういう馬鹿なことにきちんとお金を注ぎ込める、スゴくいい国だと思ったことでした。