Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

コンバイン日和

この3連休,山形は稲刈りに絶好のコンディションだった.どのコンバインもフル稼働と思われる.
さて,この辺は,大規模な農家が多くて専業が多いのに,どうして休みにわざわざやるの?とおもっていたけど,理由は,嫁に来て12年でようやく想像できるようになった.
それは,「稲刈り→脱穀→袋詰→ライスセンターに軽トラで輸送」という一連の過程をちんたら一人でやっていると,色々面倒だからだ.袋詰した籾(ここでもフレコンパック大活躍!500Lくらい入る巨大なのものがガンガン満杯になっていくのよ!)をすぐに保管場所に持っていかなければならず(途中で雨でも降ってきたら乾燥に差し障りがある),どんどん刈られてどんどん生産される籾をピストン輸送で農協(ライスセンター)へ持っていくのが望ましい.だから人手が確保できる土日祝日,となるわけだ.
昨日のライスセンターには,何と軽トラが列をなしていた.軽トラ渋滞って…滑稽な風景すぎだよ!その裏では農家の父ちゃんがコンバイン操作しているに違いない〜.ちなみに,ライスセンターは夜10時すぎても煌々と灯りがついていた.
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改めて思ったけど,米は太陽エネルギー使ってできるのは勿論のこと,化石燃料もたっくさん使われている.田植機,コンバインなど農機に使われる軽油に加えて,生産物輸送のためのガソリンも.頭では分かっていたが,外国と戦争して燃料の供給がストップしたら米なんて一粒もできんじゃろ?ってことを実感.(ちなみに,太陽光発電なんかじゃ,出力が小さすぎて無駄が多くてダメなんじゃ?と思うレベル.重機っつーものは,微調整に長けてなくてもいいから,ガツンと出力できる必要がある,やっぱエンジン積んでないとねーって思ってしまうわ).
となると食料自給率の議論って,どんな意味があるのかと思う.食料だけ国産でもダメで,それを作るためのエネルギーも全て国産じゃないと自給しているとは言わないはずだ.だから食料自給率は,国内農業従事者の雇用を守るためのロジック強化に使うべく,意図的にはじき出された数字ということになる.そんな根拠の弱い数字じゃ,もう「持たない」だろう,なのに…
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ボーっと家から見える田んぼを眺めているだけでも,これだけのことを考えた週末.あ〜来週はハードになりそう・・・