高畠町の友人の家は大きな果樹農家で,留学生&ホストファミリー総勢15名が押しかけてさくらんぼを取らせてもらう,というなんとも贅沢なイベントに参加.留学生たちはもちろん,私もさくらんぼ狩りは初めてだった.
友人から正光錦という名前のさくらんぼの木の下に連れて行かれ,これだけは食べていいよ,って言われて皆でガンガン食べた.もぎたてをモグモグするとそりゃあ最高!
うちの長男はフルーツ仕様に胃腸ができているようで,さくらんぼをいくら食べても下痢をしたことがない.彼には天国のような空間だったに違いない,結局500gくらい食べていたんじゃないかな.
私は,バチが当たらないように(明日,後ろからナイフで刺されたりしないようにw)双子になっていたりして売り物にならないものばかりを選んでいた.友人から「そんなに遠慮しなくていいよ!ここは山形なんだよ!」って言われたけど,貧乏性なもんで,やっぱり,ねぇ…
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正光錦は皮が柔らかくて割れやすいため(たとえば雨粒がしたたり落ちただけでも割れる!),あっという間に売り切らなければならないから,市場に出しにくいし,廃棄率も高いそうで採算に乗せるのは厳しいんだって.(ちなみに,さくらんぼが出荷できる基準はめっちゃ厳しくて,皮が一箇所でも割れているとダメ,しみがあってもダメ,双子ちゃんなんてもってのほか!味は全然変わらないのに!)
だから,自分の家or近所の人で食べるか学校給食用.って高畠では給食にさくらんぼが出るってのも衝撃.なんという贅沢か.
今年はさくらんぼが全体に不作で,正光錦はよく実がついたんだけど,他の品種は普段の1/3くらいしか採れなかったそうだ.なぜ数が少なかったかというと,そもそも花がつかなかったし,花が咲いても雌しべが霜でやられてしまったのが原因とか.そして,双子になっちゃうのも多かったそうだ.しかも採れたのも粒が小さいから値段も安いって.
とにかく,なぜこんなにさくらんぼがお高いかわかった.米と比べると尋常じゃなく手間がかかる上に,それが全て手作業.さらに廃棄処分になる割合が多い,と来ればねえ.選果基準も「そこまでしなくても」っていうくらいに厳しいし,それにクリアしたものを手早く出荷にまわし(さくらんぼは足が早いんで),手詰めとかした日には…あの値段は当たり前だ.
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今日の体験では,第一次産業に従事している人って,本当に大変,偉いなあと身にしみて感じた.日々天候を見て,市場を見て,自分の仕事できるキャパを見て,で事業計画をたてるんだよね.読めない要素が多いと思うのに尊敬だよ….