Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

「木質がれきはヒ素とクロムが入っているから埋められない」についてメモ

時間がないので,メモだけ.(togetterはいつまでも消えないのだろうか?)
http://togetter.com/li/333702
これをざっと見て思ったこと.
・動画拝見.細野大臣はよく勉強されていてすごいなあと思います.
・ただし,クロムと六価クロムの区別をして欲しい.両者は全然違う物質です.
・埋め立てにしても焼却にしてもリスク評価すれば良いのに.どうして計算せずしてダメといえるのか?
・拙著および手元にあるデータで,がれき中の六価クロムの量は計算できる.
1)CCA処理木材由来の六価クロムの国内ストック量は,日本全国で約2000t(2011年.手持ちの推定結果による).
2)全国の何分の一の建築物が廃材になったかで,今回発生したがれきにおける六価クロム量(総量)をざっくり計算.3)廃材総量,埋立地容積などが分かれば1つの埋立地に入る六価クロム量は計算できるかと.
4)六価クロムの量が分かればCCA処理剤での六価クロムヒ素の比率は既知だから,ヒ素の量も計算可能.
5)上記は埋め立ての話だが,焼却にしても,焼却炉に入る廃材の量を仮定し,大気に出る量は揮散率とばいじん除去率のパラメタがあれば計算可能.
一番怪しいのは,1)の推定結果だったりするのですけれど,環境省の方にこういう計算をしていただきたいです(私,本業が忙しくてそれどころでないので).

(独り言)六価クロム評価書の基準値のところに,廃掃法絡みの値を載せていなかった.しまった・・・