Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

養老 孟司 (著), 竹村 公太郎 (著) ,PHP新書 546

竹村公太郎さんはリバーフロント整備センターの理事長でいらっしゃるとか.長良川河口堰にゴーサインを出す仕事をした,というのは強烈だ・・・
#リバーフロント整備センターは「多自然型川づくり」を推進しているはずだが,今は具体的にどんな仕事をしているのだろうか.閑古鳥が鳴いていそうだ.

竹村さんが,極論大好き養老先生を相手に,割とバランスのよい対談を展開している(でも,養老先生は人の話聞いてないでしょ!ってこと多々あるなあ).でも自称データオタクの割にはイメージで話していること多すぎ.でもね、「人口が減って何が悪い(むしろ減ったほうが良い)」と発言しているのには驚き、その勇気に喝采。役所サイドの人が(明確なデータに基づいたうえで)こういう視点も提供し、国民的な議論になるのは大事な気がする。「風車はドイツからの輸入でなく日本の気候に合ったものを独自開発する必要あり」「温暖化は寒冷化するよりマシ」。乱暴な結論もあるが、考えるきっかけになる。

神門さんとの鼎談も楽しみで買った。神門さんは養老先生の前では少し大人しくしてる(笑)。「日本の食と農」の内容を忘れかけていたけど、鼎談のなかでうまくダイジェストしてもらって復習になった。