Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

十五の夏

佐藤優=著、幻冬舎文庫

面白い。1975年、高校生一年生(15歳)で東欧とソ連への一人旅。15歳の彼と、東欧・ロシアを一緒に旅させてもらった。読んで良かった。大感謝。
でもね、まず、行かせた親がイっちゃってる。旅行代金が当時で48万円もするのよ。
エピソード自体も面白いが、詳細にメモに記録している佐藤少年の方に驚く。食事については、ほとんどのものを美味いと言い切る胆力に脱帽。15歳だよ。いや、食欲旺盛な15歳だからこそか。
東側諸国の印象が、私の持っているのと違う。時代が違うのかもしれないが。今は明らかに異なるだろう。この行程で全部の国に行ってみたい。
チェコ×、東ドイツ×(訪ねていないが手続きのめんどくささや海外在住者とのやり取りがネガティブ、という点において)、ルーマニア×(システムはダメだが人は良い)
一方でポーランド◎、ハンガリー◎(ペンフレンドがいた)、ソ連◎(ウズベキスタン)。
当時から、日本人旅行者が結構いる。また、ウズベキスタン編は良かった。国旗が、ファミマみたいなのね(笑)。サマルカンド、ブハラ、タシケント。もう、絶対行ってみたい。
帰りは対照的にあっさりで(佐藤少年、メモをあまりとっていなかったのかもしれない)、ウズベキスタンからナホトカ、ハバロフスクと来て船で晴海埠頭へ。