Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

女醫絹代先生

野村浩将=監督、1937年日本(松竹大船)
田中絹代佐分利信、大山健二
こういうのがやはり松竹映画だよね。オープニングとエンディングの両方で靴が壊れる。それもヒロインとヒーロー両方の。また、「懸想する」という言葉遣いも抜群に奥ゆかしい。
田中絹代が運転できる(免許持っている)のが新しい。ただし、運転はひどい(笑)。
佐分利信医学生→ライバル医の浅野を演じている)がなかなかイケメン。
神田でスキーを購入するシーンが出てきて、この頃から医学生がスキーに行くというスタイルが存在したことが驚き。
絹代先生の父親は漢方医でヤブ医者という設定も笑える。
豪華な洋館が印象に残る。財閥?の親父(ゴルフ三昧)が絹代先生に見ていただこうと画策する。その屋敷が、凄まじく金持ち感が出ていて面白い。2つ並んだ洗面ボウルなど、当時としてはあり得ないだろうと。