Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

メガフォース

ハル・ニーダム=監督、1982年米国・香港(嘉禾娯楽事業有限公司(ゴールデンハーベスト))
バリー・ボストウィック、パーシス・カンバータ

まず、あらすじ。moviewalker.jpより。下記、精鋭600名とあるけど、60名の間違いなのでは?「私が61人目じゃだめですか」というセリフがあったのだけど。。。

テキサス州ダラス国際空港に、英国の最高司令官であるバーン・ホワイト陸軍大将(エドワード・マルヘア)と女性で副官のツアラ少佐(パーシス・カンバータ)が降り立った。数時間後、2人は人気のない砂漠の真っ只中でダラス(マイケル・ベック)と名のる男に迎えられ、<緊急機動軍団・メガフォース>機密基地に案内された。ここでは、エース・ハンター(バリー・ボストウィック)の指揮のもと世界各国から集められたエリート戦士が、最新科学兵器を駆使して厳しい訓練に明け暮れていた。ホワイトは、アフリカにおける東側の侵略を阻止するために、<メガ軍団>の出動を依頼しにやってきたのだ。サハラ砂漠出撃の密令が下った。それは、アフリカ新興独立国間において、あらゆる陰謀をくわだて、各地で平和を撹乱しつつある東側のグエラ(ヘンリー・シルバ)が率いるゲリラ・タンク部隊の徹底的撃破指令だった。C-130大型輸送機ハーキュリーズに精鋭600名と最新兵器を搭載、一路アフリカへと出撃した。未明、タンク部隊近くの砂漠に降下、タック=コム、メガ=クルーザー、モト=デストロイヤーなどの兵器が敵の寝込みを急襲、大損害をあたえた。しかし、敵将グエラは体勢をたてなおし巻き返しに出た。こうして<メガ軍団>とゲリラ・タンク部隊との間に、壮烈な科学兵器戦がくりひろげられ、サハラ砂漠は火の海と化した。しかし、機動力にとんだ<メガ軍団>は危機一髪のところで脱出に成功。再びC-130大型輸送機ハーキュリーズに戦士たちを乗せ、帰路についた。

そう、こんなに馬鹿な映画も作れるゴールデンハーベスト。製作総指揮がレイモンド・チョウ、ってあなた。やりたい放題ですわよ。
まず冒頭、テキサスの砂漠の中に放り出される大将とザラ少佐、荷物がガラガラヘビに噛まれる。ここでもう、撮影が大味であることがわかる(笑)。香港映画にはよくある。ライダーたちの華麗なるバイクの乗りこなしや特撮のチャチさは指を指して笑うレベル。煙幕が無駄にカラフル。飛行機の中からバイクと戦車がまるで昆虫が卵を生むノリでポンポン飛び出す、これじゃ死ぬでしょ(笑)。これらにはちゃんとタック=コム、メガ=クルーザー、モト=デストロイヤー、などと名前がついているのね。戦車のデザインが、違法改造車のそれというか、ヤンキー入っていて、全然強そうじゃないところもポイント。ヒーローの連合軍兵士のトップ、エース(バリー・ボストウィック)と、ヒロインのザラ(パーシス・カンバータ)は当然のように恋仲、しかし、親指での投げキッスとか、見たことないし全然魅力的じゃないんですけど!!(笑)
あと、エース、クライマックス戦闘シーンで敵陣にて油を売っていて、味方の空母に乗り遅れる。油売らなかったら普通に乗れてて戦いも余裕で勝ってたわー!(笑)