Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

エドガー・ライト=監督、2007年英国
サイモン・ペッグ

ロンドンから英国の田舎町「サンドフォード」に転勤を命じられた敏腕かつエリート警官、エンジェルが主人公。
転勤の理由は敏腕過ぎて他の警部が面白くないから、という無理やりな左遷。ただ、コメディなので悲壮感は全然ない。
転勤先の村はとても平和そうで、何年か連続ビレッジ・オブ・ザ・イヤー受賞。今年もそれを目指して環境を整えているとのこと。村の理事会で前向きなプランが提案され、不良少年が締め出されるなど、風紀も安定している様子。殺人もない。
ただ、不気味で残虐な次々と事故が起こり、人が死んでいく。いや、殺人じゃないんですけどね、と周りに言われつつエンジェルは事件の捜査を開始。
真実を暴こうとすると、エンジェルの周りの人間が次々死んでゆく!不自然さてんこ盛りの事件の数々。
意外にもサスペンスとしては面白く、最後のオチは薄々感づいたものの、残虐なのは若者じゃないというあたりもイギリスのペーソスでなかなか。
舞台はウェルズ(Wells)という映画のロケによく使われる町。”ロンドンから長距離バスで2時間半かけ、地方都市のブリストルへ。そこからさらにローカルバスを乗り継いで2時間。”(
kaigai-drama-board.com
)だそうで、ウェールズ地方。たしかに味のある街並みで、人の良さそうな住人とマッチしていた。