Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

都会の火葬場は流れ作業,という話

地元の駅から上京するときに,新幹線の後ろのお客さんが話していた声があまりにも大きかった.内容丸聞こえで,面白かったのでメモ.(みなさん,車内での雑談はくれぐれも気をつけましょう.どこで誰が聞いているかわかりませんよ!)
このお客さんたちは,同級生が東京で亡くなったため,葬儀のため東北から品川駅まで行くらしい.それにしては相当盛り上がっている,同窓会気分なのかもしれない.一人は,前にもこういう経験をしているようで感想を披露:
「都会の火葬場は流れ作業みてなだ,いや,次から次へと棺桶やってきてよ,みな悲しんでる暇などないなだ」
「係りの人,若いっけぇ,おらんだの感覚では火葬場に勤めるなんてよ,と思うけんどそんな後ろめたさないそ,ある意味安定してるしよし・・・」
実に的確に多死社会の断面を切り取った感想で,ほうぅ,と思ったのであった.