Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

華氏911

マイケル・ムーア=監督,2004年米国
ジョージ・W・ブッシュビンラディン家などのサウジアラビア王室とつながってる様子とか,イラク戦争に関わった市井の兵士たちを映す.軍隊に入るのは仕事のない若者たちで,それが戦地に行って心身に大きな傷を負って帰ってくる(もちろん帰ってこない人も…涙).淡々とした筆致ではなく,かなり批判的に描かれる.強いメッセージ性があるがゆえ,公開当時大ヒットになったそうだ(私は子育てでアップアップで劇場に行くなんてとてもできない時期だったが,たしか母が映画館にわざわざ足を運んだといっていた).半面,米国国内でもこの映画に対する反論が渦巻いたそうな.
そして今,マイケル・ムーア「選挙に負けた今やるべき5つのこと」 を発表.戦うねぇ.どこかで読んだけれど,共和党の大統領になるとムーアさんは本領発揮すると.選挙終わってトランプ反対運動中.なんで選挙結果を潔く受け入れないんだろう,ありえない,と最初思ったけど,やっぱりアメリカは自分の意見を表明してなんぼの国.こういうところは目が離せない.でも,生きる国を選べるとしたら,私は米国を選ぶだろうか.少し自信がない.