Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

AEGL(Acute Exposure Guideline Level)勉強中

AEGLってどうやって決まってんのと疑問を持って検索始めたら深い深い.
US EPAのページがあまりにあっさりしていたので,つい「AEGLの歴史についてもうちょっと知りたい人はココ」を踏んでしまったら大変なことに.まずこの文書
”Standing Operating Procedures for Developing Acute Exposure Guideline Levels for Hazardous Chemicals”
がAppendix入れて200ページ超.そして,種間差個人差のUncertainty Factorの話がやたら詳しくnarrativeに書いてあって驚愕.つーか種間差UFの話のみでこれだけボリューミーに書けるのか.今まで無味乾燥なまとまった記述しか見たことがなかったのでストーリーあって面白かった(これ書いたのDoursonさんに違いない).
・慢性より急性のほうがUF小さめ.種間差10,個人差3(ただし実験動物にSusceptibleなのが入ってなければ3×3),実験動物とMode of Actionが違っていそうなら追加で×3,Mode of Actionがわからないなら追加で×10・・・あれ?慢性とあまり変わんないような気も.
・一方で,喘息などの既往歴がある人はAEGLではカバーできないと書いてある.言いたいことは”Susceptible”と”Hypersusceptible”を分け,hyper-の人は守る範囲外とする,ということみたい(たとえばsevere asthmaの人はhyper-になるらしい.でもそれって上手く分けられるのか?).

タイムスケールも急性の場合重要.影響は濃度C×曝露時間tで表すがCのべき乗のnをten Bergeのnという.nは物質によって異なる.データのある物質は影響とC×tをカーブフィッティングできるからtのべき乗(mなど)をモデルに入れたりする.この場合,導出されたAEGLは曝露時間の条件付きになるのか...
頭が混乱してきたので,とりあえずメモはここまで.