Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

戦場のメリークリスマス

大島渚=監督、1983年日本
これは小さいころテレビで観たと思ったけど、勘違い。おそらく初めて。音楽(サントラ)があまりに有名なので観たつもりになっていただけだった。これはかなり衝撃的な作品だった。
1942年ジャワ。日本軍の捕虜になった英国Army(陸軍)兵士と日本兵の話。
戦場って何もかもめちゃくちゃ、狂気の沙汰だ。ヨノイ大尉の思いつきによる命令もひどい。何でこんなに人を殴るのか、どうしてこんなにまともな人をいたぶれるのか、そして死に至らしめることが平気なのか、理解に苦しむ。
Takeshi、とエンドロールに出る北野武は、とてもいい顔をしていて、しかも、背中でククッと笑うなど、演技も超一級の上手さ。生き生きと狂気の人間を演じていて、確かに彼に全部持って行かれている。坂本龍一の現代美術みたいなメイク、パタリロのバンコランに何となく似ていて、非日常感すごい。