2014-03-17 沈まぬ太陽(一)〜(五) 読書 山崎豊子=著,新潮文庫 相変わらずの妥協のない筆致の山崎豊子.面白かった. ただし,「華麗なる一族」「二つの祖国」「大地の子」などとは違い,主人公が複数いる群像劇なので,迫力は落ちるかな.もちろん,組合活動でやるべきことをやったらアカとみなされて,不当な配置換えでカラチ,テヘラン,ナイロビと追いやられた恩地を軸に回っていくのではあるが. 国営航空会社の腐敗,高級官僚との癒着.これ,事実だったとしたら開いた口が塞がらない.さすがに今はこんな会社ないだろうなあ.