Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ワイルド・ソウル(上)・(下)

垣根涼介=著,新潮文庫

1950年代から60年代,日本の貧困層を減らす対策として,海外移住が盛んに行われていた.しかしその現実については全くもって無知だった.この一冊でブラジルへの移住政策の真実を垣間見た.
・・・という真面目な感想はともかく,とっても面白かった!
文章とストーリーが(どちらも)疾走感にあふれていて一気に読める.
登場人物も皆魅力的で,犯罪を企ててるってのにもかかわらず応援してしまった.
走り屋さん目線の記述は,私には技術的についていけなかったけど,全部活字を目で追った.専門外の人にも読みたいと思わせる文章が書けるってスゴイなあと思う.