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タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

食品安全委員会メルマガコラムより

水銀がらみの話.米国人の魚の食べて良い頻度が日本と違うことについて「日本とはやや違うようです。」「(日本の)食品安全委員会の評価結果を教えてあげたいですね。」どういう意味で教えてあげたいんだろう?食生活が違えば食品の摂取量基準は違って当たり前なのよ.
ちょっと長いけど引用してしまう.元記事はこちら

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4.委員随想
 「アメリカ人とメチル水銀
 食品安全委員会委員 畑江敬子
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 メチル水銀のリスクについては、既に食品安全委員会が平成17 年に評価し、そのポイントは季刊誌第6号にまとめられています。
 最近発行されたアメリカの消費者団体の出版物、「コンシューマ ーズレポート」(2011年1月号)に、アメリカ人の好むツナ缶は食事から取り入れるメチル水銀の主要な原因食品で、市販品のツ ナ缶の水銀について調査した結果、white(albacore) tuna(ビンナガマグロ)のほうがlight tuna(ライトタイプのツナ)より多く水銀を含むことがわかったという記事が掲載されています。従って、1週間当たりのツナ缶の摂取を以下の ようにすすめています。体重20kg以下の小児はライトツナを113g以下、ビンナガを43g以下、妊娠中の女性はツナ缶を避ける、男性とその他の女性はライトツナを410g以下、ビンナガを140g以下。
 アメリカでは、食品医薬品庁(FDA)が、小児と出産年齢の女 性にshark(サメ)、swordfish(メカジキ)、 king mackerel(※1)、tilefish(※2)の4種を食べないようアドバイスしています。魚はタンパク質や、オメガ‐3脂肪酸(EPA,DHA)などの給源ですから、FDAではメチル水銀が少ない多様な魚を適量食べることを勧めており、その例としてエビやライトタイプツナの缶詰、サーモンなどを挙げています。
 一方、「コンシューマーズレポート」では、食べてよい魚を示しています。誰でも毎日食べてよい魚介:ハマグリ、アラスカサーモン、エビ、ティラピア。大人と小児は毎日OK:カキ、タラ(小児は週に数回)、イワシ。男性と閉経後の女性は毎日、小児と出産年齢の女性は週に数回:パシフィックフラウンダー(太平洋でとれるカレイ類・ヒラメ類), シタビラメ、ニシン、ボラ、ホタテ貝。
日本とはやや違うようです。
 食品安全委員会の評価結果を教えてあげたいですね。評価結果に基づいて、厚生労働省では妊婦の摂取目安量を発表しています。ホームページから見る事ができますが、それによると、1回に食べる量が約80gとして、バンドウイルカは2ヶ月に1回まで、コビレゴンドウは2週間に1回まで、キンメダイ、メカジキ、クロマグロメバチ、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラは週に1回まで、キダイ、マカジキ、ユメカサゴミナミマグロ、イシイルカ、クロムツは週に2回まで、です。さらに、マグロの中でも、キハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶は通常の摂食で良いとなっています。
※1:サバ科の大型魚
※2:米国沿岸でとれる深海性の大型魚
参考)
季刊誌第6号
http://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/6gou/6gou_3.pdf
お母さんになるあなたへ
http://www.fsc.go.jp/sonota/maternity/maternity.pdf