Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

小学校に足を踏み入れる

長女の入学式。義務教育の現場は20年ぶりで、観察ポイントがたくさん。楽しめた。

全校生徒160人の小規模校は、何につけてもゆったりしている。私は中規模校〜超マンモス校の経験しかなく、全校生徒が体育館に入りきらないなんてことがしばしばだった。娘の学校は入学式に全校生徒が出席。新鮮。この規模では、給食は給食室では調理しない。市内小中学校は一括で調理とのこと。これは気の毒だが(授業中に調理のいい匂いが嗅げないなんて、あの匂い幸せ〜)、一括調理方式でもおいしいらしい。(長女談)

君が代、校歌、1年生に贈る歌のいずれも、指揮は音楽の先生が執り行った。指揮棒が上がると足を軽く開き、体を指揮者の先生のほうに向ける。これが2〜6年生全て同じ呼吸。すごいというより、訓練されている様子が伝わってきて、むしろ怖かった。教育ってこういうことをいうのだ(苦笑)。私はこういうのがいやで、とてつもなく自由な高校を選んだのだった、ということを思い出した。

校長先生の話。メッセージは簡潔で1年生にもわかりやすいものだったと思うけれど、プレゼンに個性がなく、インパクトもなく、ただただつまらなかった。魅力的な話し方の訓練をしていないのだ。普通の人ならOKだが、校長先生がこれでいいのか?しかも、話の最後に自分の名前を言うのだが、これがゴニョゴニョとしていて聞き取れない。自分の名前をはっきり言わないと、こんなにも自信がなさそうに聞こえるのか、と新しい発見。

ちなみに、東北地方は入学式に桜は咲いていない。入学式=桜なんていう図式は単なる思い込みということにも気がついた。

とまれ、長女は楽しそうに学校に通っていてホッとした。