Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

スタンド・バイ・ミー

ロブ・ライナー=監督,Columbia,1986年米国

中学生のときTVで観て一発でハマってしまい,それ以来自分の中でバイブル的存在となっている作品.DVD買った(コレクターズ・エディション).コレクターズ・エディションには監督,出演者の回想録もあって,この映画へのほとぼりが十分冷めた私にとっては資料として十分価値のあるものだった.普通は大好きな映画ほどメイキングは見たくないものだけれど.

本編,観たのは5回目くらいだが,観るたびに新しい発見が.しかし,何度観ても同じところで泣いている私.進歩ナシ.今回も,River Phoenix扮するクリスが大人に裏切られたことを泣きながら告白する場面には泣かされた.

回想録で,ロブ・ライナーはこの場面のことをこう語っている「この場面では,『今まで大人に裏切られたりした体験はないか?そのときのことを思い出すとここはうまく演じられるぞ』とRiverに声をかけた.Riverは最高の演技をし,私は”I love you, River”と彼を抱きしめた.しかし,彼はよほど辛いことを思い出したのか,この場面の後しばらく落ち込んでいた」
・・・Riverくん,やっぱり繊細なのね,ハリウッドで生きていくには純粋すぎたのかもしれない.

Labor Day:9月の第一月曜日.そう,夏が終わり,それぞれの新学期が始まる.

それと,キーファー・サザーランド,若い!!昔見たときはこの俳優さん知らなくて・・・

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以下,超マイナーな気づき.

今観ても,木の上の隠れ家で賭け事をしながらタバコを吸う12歳は強烈である.自分の子どもにこのシーンは見せられまい・・・いや〜それでもRiverくん,コリー・フェルドマンくんカッコイイ.初めて気がついたが,Riverくん,Tシャツの袖を捲り上げて,その中にラッキーストライク入れてる,うわ〜マセガキ.

クリスの握手,これも独特でカッコイイ.1回目は自分の手を上にして自分が相手の手をタッチ.2回目は相手が上.今で言う,ハイタッチの感覚なのだろうか.・・仲直りのときはいつも,そしてラストでも.クリスとゴーディーが2度と会うことはないと知りつつもあの握手.泣かずにはいられない.ロブ・ライナーも「クリスがフェードアウトするあのラストは,今は直視できない,期せずして未来を暗示するものとなってしまった」と.

舞台は「オレゴン州キャスルロック」ということになっている.
協力した町は"Brownsville, Oregon",協力した会社は"McCLOUD River Railroad","Gooseline railroad of cottage grove, Oregon".せっかくDVD止めてメモったので,ちょっと検索してみよう.

・"Brownsville, Oregon"を訪れる日本人は結構多いようだ(どなたかのブログに勝手にリンク
・こういうサイトがある”Filming locations for Stand by Me”.それによると"McCLOUD River Railroad"はCaliforniaの会社のようだ.