Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

竹内 薫 (著) 光文社新書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033415/qid=1151873291/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-9466320-6965909

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”Q:この世界は、実は,ほんの数秒前に誕生したばかりです.でも,あなたの頭には精巧なニセ記憶が仕込まれているので,あなたはもう長い間生きていると思っているし,地球は何十億年も続いていると考えているのです.この仮説を否定する方法はありますか?
A:驚くべきことに,この仮説を否定する証拠はありません.”

さいころ実際にこういうことを考えていた,内向的な子どもだった私としては,ハタと膝を打った.
当時,自宅のトイレは汲み取りで,便器にまたがって扉を閉めて一人になってしまうといろんな空想が襲ってきた.・・・「今,瞬間的に母は鬼ババに変身し,トイレ以外の空間はガラガラと瓦礫になって崖から崩れ落ちているのだ.このトイレはそんな断崖絶壁に立っているに違いない.私が見ていないだけで,世の中の実際はそうなのだ」・・・トイレから出て,いつもと変わらない母の顔を見たとき,「たった今まで鬼ババだったのに,いつの間に元通りになったのだろう」と思っていた.
今,この本を読んで初めて,そんな過去の自分が肯定された気分.