Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

異国で日本映画を観る

夫から,インドで日本映画鑑賞会に行った,と聞いた。「菊次郎の夏」が上映されたという。堪能したようだ。
日本以外で日本語を聞くと,ん?となんだかこそばゆい感じが最初ある。それはすぐに慣れるが,母国語に触れられた嬉しさから来るのだと思う。そして,何より気になるのが人々の反応である。感情移入してくれているようだと,自分が作った作品ではないのにひたすら嬉しかったりする。また,笑うシーンが違ったり,声質というか,どよめき方が違ったりするのは面白い。自分は日本語が分かるのでストーリーも楽しめ,文化の違いも理解できる,結構お得な体験だ。海外旅行される人には是非お勧めしたい。
私も,パリで「誰も知らない」を観た。いかにもパリっ子の好み(未確認)で,当然っちゃ当然だが,シネコンのmk2は満席で,深いため息や子供に寄り添う気持ち(そういうタイプの映画なので・・)で皆一体となった。日本の一般家庭の生活に興味深深なのも伝わってくる。最後まで誰も席を立たないし(日本語ばかりのエンドロールもよく見ている・・)とても気持ちよかった。
ちなみに,「誰も知らない」は昨年観た中ではベスト1である。こんな映画撮れたのは奇跡では?と。DVDが今アマゾンで20%OFFと聞いて,欲しくてたまらなくなっている。この映画に関してはメイキングも興味がある。映画やTVのNG集やメイキングは嫌いなので通常は見向きもしないが,この映画はほんとに例外。2枚DVD買うか?