Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ベートーヴェン「交響曲第7番」

今日は,山形交響楽団の演奏会で米沢へ.タダ券をいただいたのだが,プロの演奏会は通常3000円はするのでありがたき幸せだ.長女と次女を乗せて1時間のドライブ.次女(3歳)は会場の託児サービスに送り込んだので長女とゆっくり鑑賞できた.

オーケストラを生で聴いたのは,最初の子を産んでから初めてだと気がついた(室内楽ならばちょくちょく演奏会に行っていたが).実に10年ぶりである.この10年,いかに子育てに時間を取られていたか(つまり,今,いかに楽になったか)ということに気がついた.それに今日,私の横に座って2時間の演奏会を一緒に聞いたのがその子(長女)である.子どもって成長するよな〜と感激した.

メインは,ベートーヴェン交響曲第7番.私も若かりし頃演奏したことがある,思い出の曲である.ベートーヴェン交響曲の中で一番好き!「のだめ」で有名になりすぎちゃったけど.

指揮者の解説が「一つ一つのメロディーはそんなに有名ではない.けれど小さなモチーフが繰り返されて大きなエネルギーになる,そこに感動がある」,なるほど納得.たしかに,他の交響曲より特徴がないけれど,とにかくエネルギーのほとばしり方,アドレナリンの出方がすごい曲だなと,改めてわかった.
第四楽章後半の低弦のうねりは,ベートーヴェンの耳鳴りだという.譜面的には,たしかに「ゴリゴリ」というすっきりしないうるさい感じなので,これもなるほどなと思った次第.20代の私はいかに勉強しない奏者であったか,遅すぎるけど反省した.