Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

ありえない美味さ

本当に美味いものは、店では買えない。この事実は、山形に生活の拠点を置くようになって実感する。
今年も、檀家さんのIさんのところでとれた桃が届いた。Iさんは研究熱心で、本当に農業が好きな方である。ありとあらゆる農産物を作っていて、家(の廊下)には穫れたての作物がごろごろしているらしい、夫がおじゃますると両手に抱えきれないほどの野菜をいつも持たせてくれる。Iさんは農協職員で専業農家ではないので、作るのは半分自家用、なのに、それがすばらしい出来!!!(味はもちろん、見かけも)。伊達にスーパーで買うものよりも立派なのだ、こう言っても都会の人は信じてくれないだろうけど。
くだんの桃は、今年は農産物直売所に出したらしいが、最近まで市場に出回らず、私としては「幻の味」状態。瑞々しさと甘さがほどよく調和していて、この世のものとは思えない美味しさ。エセグルメにはならないようにしている私でも、この桃を食べた瞬間、生きててよかった、日本人で良かったと思ってしまう。Iさんのすごいところは、一番良くできたのを寺(ウチです、はい)に持ってきてくださるところだ、本当に申し訳ない。Iさん、毎年おいしくいただいております、特にウチのフルーツ大好き長男が機関銃のごとく食べております・・・、多謝。