Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

韓国・休戦中ってこういうことね

ソウル2泊3日,ついに決行した.初の韓国旅行だ.次女と筑波の友人Fさんと3人という風変わりなメンバーだったけれど,Fさんが韓国に10回も行ったことがあるので,言葉から何からいろいろ助けてもらった.ベビーカー押してもらうだけでも,ホント助かったよ.
韓国は外国という感じが全くしなかった.こんなにストレスのない海外旅行があるのね.
印象に残ったのは,仁川からソウルのアクセスのよさ.日本が成田から都心へのアクセスが悪すぎるだけかもしれないけど,成田をメイン空港にして観光立国化を進めるのは,どう考えても無理だ.私も羽田のハブ化賛成派.
そして何より驚いたのはソウルのメインストリートの広いこと.一般道で片側4車線.まるでアメリカのハイ・ウェイだよ.その理由はたぶん「何かあったときに戦車が通れるように」これしかない!!う〜ん,休戦中ってこういうことね.Fさんいわく,「(片側4車線で)中央分離帯のない道路もあるよ,軍用機の滑走路になるようにだって」ぎゃ〜!発想が違う!
そういえば,私の友人の韓国人留学生たちは兵役を終えてから日本の博士課程に進学してた.そして(例外はあるが)声が太くて姿勢が良くて.これって軍隊仕込みなんだそうだ.煙草吸う人も多かったな.かつ関係ないけど優しくて酒が強くてカラオケがうまくて,もっと関係ないけど奥様が美しくて.
考えてみると,韓国では成年男子のほぼ全てが「鉄砲への弾丸の詰め方を知っていて」「人の殺し方を知っている」ってことになる.兵役を終えても年に何日か思い出す為の訓練に駆り出されるらしい(Fさん情報).私の周りの日本人男性が人殺し方法に詳しかったら,どうだろう.いい気持ちするかなあとちょっと複雑な気分.
韓国映画やドラマの熱さはこういう(いつでも臨戦態勢だぜ!恋人と戦争で死に別れもありうるぜ!っていう)緊張感に裏打ちされているのだとすれば,私は日本に生まれて良かったと,やっぱり思う.このことは以前「ラブストーリー」という映画を観て感じたことだけれど(そのときの日記はこちら)実際見て再度感じた.