Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

某講演会@仙台

先週の金曜日は有休を取って仙台の講演会へ.仕事関係ではあるけれど,目の前の仕事とあまり直接関係のないトピックなので参加費も交通費も自腹.こういう自己投資は必要だし,なぜかお金を使うのが気持ちいい(金銭感覚ダメダメだ・・・).

さて,土壌汚染関係の研究会だったわけだが,目を開かされることが多くてためになった.

○土壌汚染の対策は,地価レベルによって,するかしないかが変化する.←当たり前といえば当たり前だが,最近は「どんな対策をする?」というところまで踏み込めるようになった.オプションが豊富になってきた,ということ.
○現実に重金属濃度が高いところは,理由はどうあれ(自然由来でも人為汚染でも)対策をしなければならない.その理由が驚きで,「対策しなければ二次汚染源となるから」.自然汚染でもコストをかける時代になっているということ.時代の流れというか・・・
ただ,自然汚染か人為汚染かで重金属の挙動が違うので,すべき対策の技術的なポイントは異なる.これは重要.両者の挙動の特徴を把握するための研究は今後必要になるだろう.
また,「重金属濃度が高い」という定義は,あくまで基準値を超過した(する)か否かである.基準値はアプリオリに正しいことになっているのが怖い.自然汚染なら地下水基準値A mg/L,人為汚染なら地下水基準値B mg/Lとかすると却ってややこしいのかな?これと近い話で言うと,「飲料水に利用される可能性がある場合はC mg/Lになるまで対策せよ」とか,用途ごとに浄化目標値を設定する話は進んでいるようだけれど.