2008-03-02 OUT 読書 桐野 夏生 (著) ,講談社文庫 (上巻),(下巻)面白くて上下巻一気に読んでしまった. 猟奇的な,いうなればグロい殺人.描写が淡々としているのがリアルさを増幅させる. それが,ただの気持ち悪いミステリーではなくて,一人ひとりの人生が描かれている,特に収入の少ない女性の生き様が.その描写力により(こんなにグロくて非日常な内容なのに)あっという間に引き込まれた.ワーキングプアが今話題になっているが,夜の弁当工場で働く人生を垣間見れる貴重な資料としてもよいかも.