津田敏秀＝著，岩波書店
水俣病の認定基準がいかに科学的根拠がなく決まっているか、について。食中毒問題として処理し、魚の喫食をすぐ停止すれば被害は最小限だったのに、結果に於いて相当ややこしいことに。私はリアルタイムで駆け引きをウォッチしていたわけでないから皮膚感覚として理解してないのが悔しい。
他人の悪口本、といってしまえばそれまでだが、逆によくここまで調べて悪口を書けるな（相当な勇気がいるだろう）と思わされた。
読みやすいとはお世辞にもいえない、繰り返しの記述が多い、でもこういう本が”岩波書店から”出るんだから、日本も結構いい国かも（私も岩波書店という”権威”に弱いだけか？）
折しも、52年基準（1977年基準）が見直しになったというニュースが耳に入ってきた。今後の国の動きに注目。
