Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

雑、気づき、メモ

「タクシー客はここにいる」ソニーAIがリアルタイム需要予測 大和自動車交通が導入
merkmal-biz.jp
・こういうのも面白いけど、つくばのバスの運行改革を切に求む。せめて、次のバスがいつ来るか、バス停で分かるように表示してほしい。これ、私が初めてつくばに来た20年前からずっと思ってるが全く改善される気配なし。つくばではバス利用者は完全に負け組。
・電気自動車を希望する世帯に配布して、自動運転の社会実験とかできないのかね。時速30㎞でよいので。運転手を確保できない家庭ではめっちゃ助かると思うのだが。
・若者の口頭コミュニケーション、携帯電話の音声通話有料だから下手になる説。無料にしてもダメなものはダメかな・・・(うちの長男。兎に角、口数が少なすぎ。必要な情報を何も伝えてこない!)
・Doutorのコーヒー自販機が職場にできたのだけれど、、、デフォルトがミルクと砂糖入り。どうして?いまだにあんなに甘いコーヒー飲む人が多数派ってことなの?
・次女に子宮頸がんワクチンをぜひ打ってもらいたい。長女は年齢的にちょっと遅いか。

六価クロム:水質環境基準健康項目の基準値見直し

水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて(第6次報告案)
https://www.env.go.jp/council/49wat-doj/y4911-19b/mat02.pdf


平成 30 年9月に、内閣府食品安全委員会において、六価クロムのTDIが 1.1 μg/kg 体重/日と評価されたことを受けて、令和2年4月に水道水質基準の基準値が 0.05 mg/Lから 0.02 mg/Lに改正された。このような状況を踏まえて、水質環境基準健康項目の基準値の見直しを行った。

**中略**

1)基準値の導出根拠
内閣府食品安全委員会において、2年間飲水投与試験においてみられた、雄マウスの十二指腸のびまん性上皮過形成に基づき算出したBMDL10 値 0.11mg/kg 体重/日を基準点とし、不確実係数 100 を適用して、六価クロムのTDIが 1.1 μg/kg 体重/日と設定された。また、水道水質基準の改正においては、食品中のクロムは三価の状態で存在するとされているが、飲料水以外からの六価クロムの摂取経路が確かに無いとは言えないため、水の飲用の寄与率は 60%とするのが適当とされた。これらの結果を踏まえ、六価クロムのTDI1.1 μg/kg 体重/日に対し、水の飲用に係る寄与率を 60%、体重 50 kg、1日当たりの摂取量2L/日として、基準値を 0.02 mg/Lとした。

******
この資料のP12-13 (PDFでは13-14枚目)は、公共用水域、地下水における検出状況で、要するに新基準超過割合。超過割合は0.1%を下回り、近年の公共用水域に至ってはゼロ。

本表における「有効測定地点」とは、測定地点のうち定量下限値が基準値 0.02 mg/L以下である地点を意味する。

測定の精度はもうちょっと何とかならないのかと驚く。「有効測定地点」が全体の97%(公共用水域)、95%(地下水)しかない。公共用水域モニタリングデータ(六価クロム)では定量下限値が0.02 mg/Lという地点もかなりあったと記憶している。ということは、定量下限値が0.02 mg/Lかそれ以上である測定地点が1割くらいあるということ。
基準値の10分の一の濃度まで測定できる精度を担保するのが普通なので、このデータで判断してもなあと思わなくもない。
検出されたら即環境基準超過、という状況では、現場の人はおっかないだろうな。

カドミウム:土壌環境基準および土対法溶出基準見直し

カドミウム及びその化合物、トリクロロエチレンについては、令和2年4月に「土壌の汚染に係る環境基準についての一部を改正する件」等を公布し、土壌環境基準及び土壌溶出量基準等の見直しを行った。施行は令和3年4月1日。
https://www.env.go.jp/council/49wat-doj/y490-01b/mat07_2-1-1.pdf

カドミウムもトリクロも、従来の基準の三分の一の値となる。
2011‐12年にかけて、水道水質基準等が変更になった。それから遅れること10年近く。このdelayはなぜなんだろう。

プラスチック資源循環戦略小委員会

www.env.go.jp
中央環境審議会循環型社会部会プラスチック資源循環戦略小委員会(第1回) 議事録

第1回のせいか、議論の集約はしていない。

https://www.env.go.jp/press/files/jp/110267.pdf
参考資料1_プラスチックを取り巻く国内外の状況
で議論の方向性は決定している。レジ袋、スプーン、フォーク有料化、を進めるべきという流れはこの資料のP68のアンケート調査の結果をもとに、科学的な分析ないまま決まっている気がする。

ロックよ、静かに流れよ

長崎俊一=監督、1988年日本
国立映画アーカイブで鑑賞。プロデューサーの増田久男さん(脚本家としては北原陽一さん名)が舞台挨拶のようなミニトークもされて、それだけでもこのご時世、ありがたいことで胸アツだった。
主演は男闘呼組。公開当時、私は中学3年でクラスでは光GENJIが一世を風靡していた。この映画にも光GENJIが(チョイ役で)出るから、クラスメートは見に行く?どうする?なんて会話していたなあ。
いい映画だと聞いていたので、レンタルDVDで探していたものの、ジャニーズは権利関係の縛りが厳しくレンタルにはならないといううわさがあった。だからここで上映されると聞いて、観に行くことを即断。

ちょっとツッパった高校生、俊介(演:岡本健一)が松本の高校に転校し、早々に絡んできた不良のクラスメートとの友情が描かれる。共通の趣味がロック、しかも同じロック・グループ「クライム」の大ファンということで意気投合しバンド結成。楽器を買い、ライブを開くためのお金を貯めるシーン、良かった。バイトしてるのも、良かった。緩やかな時代だった。
音楽シーンもある。男闘呼組の音楽は全く聴いたことがなかったが、本職だけあって演奏もうまい。キャラと設定がピタリと嵌った、着眼点の勝利のような作品だね。原作を読んだ北原さんによれば、ジャニーズ事務所のほうから男闘呼組の出演を提案されたとか。メリー喜多川さんが「いい子たちいるのよ~」って。
未成年者の喫煙シーンやセリフまわしにいかにも昭和を感じるものの、男闘呼組みなさんの演技がうまくて惹きこまれた。特に10代の岡本健一さんが、どえらいカッコ良さ。ヒロインがいかにも田舎娘で甘美なシーンもなく、それも青春だなぁ。
松本の風景もピカイチ。時折映る美しい松本城。水路のある街並み。千曲川なのか、河川敷と夕陽、レコードを投げ捨てるシーン。胸がいっぱいになる。これ見て松本行ってしまったジャニーズファンもたくさんいるのではないか。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

新井紀子=著、東洋経済新報社
第1章 MARCHに合格――AIはライバル
第2章 桜散る――シンギュラリティはSF
第3章 教科書が読めない――全国読解力調査
第4章 最悪のシナリオ

ふむ。AIは文字列をインプットデータとして”正解”を出すが、文章の意味を(全く)理解していない。膨大なDBから類似度の最も高いものを正解、とみなしている。一方、ヒトは文字の意味を理解し、文字にないつながりをこれまでの経験から補って、”正解”することができる。ここが大きく違うところ。
しかし、「教科書が読めない子どもたち」は文字の意味を理解していない。これではAIに代替されます、という趣旨。
これって、日本語を丁寧に読んで、内容を理解するということを地道に訓練すればいいだけなのでは。
・・・と思ったりするが、学力上位層(上から4分の1くらい)を除くと、これはきわめて難しいことなのらしい。
著者も書くが、”教科書を正しく読める”ようになる特効薬はないそうだ。日本語をロジカルに書く訓練をすると、必然的に、読む力も付くから、学校教育の中でこの両輪を回していかねばならないということはわかった。
そういう目で教育現場(うちの子たちの学習スタイル)を見てみたが、圧倒的に詰め込み。変革には時間かかりそう。
著者の新井紀子さんは、数学者というが、概念を目に見える形に落とし込んで説明する力が圧倒的に高いと思う。文章が明快。数学というより論理学?数学者も論理学者もこんなにわかりやすく説明できる人、いないと思う。