Being on the Road ! in Hatena

タイトルは沢木耕太郎「深夜特急」トルコ編の「禅とは,途上にあること」という台詞から.

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映画。面白い作品に大量にめぐり逢っているのだけれど、感想を整理する時間が絶望的にない。
とりあえず見たものリスト。
特にPERFECT DAYSが良かった。記者会見の動画も全部見てしまった。柄本家の会話で、柄本時生が「今度、役所広司さんと共演することになった」と父(明)に話したら、「役所は上手いぞ~」って明が時生に言ったっていうエピソードが良い。

きっと、またあえる ニテーシュ・ティワーリー 2019 スシャント・シン・ラージプート、シュラッダー・カプール、バルン・シャッルマ インド 20240107
カラオケ行こ! 山下敦弘 2023 綾野剛、齋藤潤 日本 20240211
千年女優 今敏 マッドハウス 2001 日本 20240211
ゴジラ-1.0 山崎貢 東宝 2023 神木隆之介浜辺美波佐々木蔵之介 日本 20240212
PERFECT DAYS ヴィム・ヴェンダース 2023 役所広司柄本時生、 日本 20240212
劇場版ハイキュー!! ごみ捨て場の決戦 満仲勧 2024 村瀬歩(声)、石川界人(声)、日野聡(声)、入野自由(声) 日本 20240217
パプリカ 今敏 マッドハウス 2006 林原めぐみ(声)、江守徹(声)、堀勝之祐(声)、古谷徹(声)、大塚明夫(声) 日本 20240223

日本の海事産業の復権かける…「アンモニア燃料船」開発、四つの意義

news.yahoo.co.jp
2/21(水) 11:20 Yahoo!ニュース (日刊工業新聞

海運業界が脱炭素化に向けて大きな一歩を踏み出した。国内最大手の日本郵船が、燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアを燃料に使いアンモニアを運ぶ外航船の建造を決定した。2026年11月の完成を目指す。アンモニアは舶用の脱炭素燃料候補の本命の一つ。国産エンジンを搭載した船に日本の海事産業の復権をかける。(梶原洵子)

【写真】日本郵船アンモニア燃料アンモニア輸送船/【一覧表】アンモニア燃料船の詳細

- 日本郵船など外航船建造、国際標準狙う

1月25日、日本郵船が都内で開いたアンモニア燃料船建造の記者会見には同社の曽我貴也社長のほか、エンジン製造のジャパンエンジンコーポレーションIHI原動機(東京都千代田区)、造船会社の日本シップヤード(同)の3社の社長、日本海事協会の坂下広朗会長も顔をそろえた。

同船はこの5者がコンソーシアム(共同事業体)を組んで開発を進めるもので、21年10月に新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)のグリーンイノベーション基金事業の採択を受けた。建造決定は日本の海事産業の力を結集した開発の成果で大きな節目となる。

日本郵船は同船に先行し、アンモニア燃料タグボートを開発しているが、外航船の燃料を転換しなければ海運の脱炭素化は実現しない。今後、自動車船も開発し、33年までに合計15隻のアンモニア燃料船の完成を目指す。同社の曽我社長は「アンモニア海上輸送の主たる担い手となりたい」と意気込む。

アンモニア燃料船開発の意義は四つある。一つ目は外航海運の脱炭素化だ。同船は重油に高い比率でアンモニアを混焼させ、従来比80%以上の温室効果ガス(GHG)排出量削減を目標とする。実機などで検証しながら、船の推進用の主機エンジン、発電機用の補機エンジンの両方の開発にめどをつけており、海外勢を開発でリードしている。

二つ目は環境負荷の低いアンモニア供給網の構築だ。現在は肥料などの化学原料として使われるアンモニアだが、今後は火力発電などのGHG排出量を削減するため混焼利用される。内需は30年に300万トン、50年に3000万トンへ急拡大するとの試算がある。燃料用アンモニア再生可能エネルギー由来の水素を大量に得られる海外で生産されるため海上輸送需要は大きい。

三つ目は日本の海事産業の強化、四つ目は船舶でのアンモニア利用に関する国際ルール化だ。世界で脱炭素化が進む中、この船が今後の脱炭素燃料船のモデルになれば、関連産業へ大きな波及効果がある。それを得るためにも、今回の船舶開発を通じて蓄積した知見をもとに日本主導の国際ルール化を目指す。

主機エンジンを開発するジャパンエンジンの川島健社長は、「過去に海外勢が主導した国際標準の後追いで開発し、参入障壁と感じるルールも若干なりとも経験した」と話す。

IHI原動機の村角敬社長は、「カギとなる安全性と環境性を実機で確認し、ユーザー目線で作り込んだことがプロジェクトの強みだ」と話す。毒性があるアンモニア燃料の取り扱いは最大の懸念だったが、「安全性が社会実装に足る水準に達した」(日本郵船の曽我社長)ことで、建造を決定できた。エンジン周辺の設備設計から船員の働き方まで5者で幅広く検討した。

独・スイスと開発競争

アンモニア燃料船の開発をめぐる国際競争は激化している。中核となる主機関エンジンについて、ジャパンエンジンの進藤誠二常務は「競争は三つ巴(みつどもえ)だ」と話す。競合はWinGD(スイス)と独MANエナジー・ソリューションズ(ES)で、いずれも歴史あるエンジンメーカーだ。

WinGDは、ガス輸送会社のエクスマール(ベルギー)からの発注で現代重工業(韓国)が建造する液化ガス運搬船向けのアンモニア2元燃料エンジンを受注した。25年にエンジンを供給する計画で、同船の商用化は26年前半を目標とする。

MAN ESは、シンガポール海運大手のイースタン・パシフィック・シッピングが発注する船舶などにアンモニア2元燃料エンジンを供給し、伊藤忠商事主導の日本のプロジェクトにも参画する。26年前後にエンジン完成を目指している。

計画上は外航船向けのアンモニア燃料の主機関エンジン開発は海外勢が一番乗りだが、進め方に違いがあり、計画通りになるかはまだ分からない。

進藤常務は「ジャパンエンジンとMAN ESは試験エンジンを回して開発しているが、WinGDは回していない」と話す。開発で2社に後れをとっていたWinGDは、容器内でのアンモニア燃焼試験とコンピューターシミュレーションによってエンジン状態を予測し、巻き返しを図ろうとしている。

国内3社“全方位戦略”、メタノール・水素の使い分け探る

最大の焦点はアンモニアが船舶の脱炭素燃料として普及するかどうだ。候補はほかにグリーンメタノールや水素がある。

特にメタノールは、世界最大のコンテナ船海運会社のAPモラー・マースク(デンマーク)が燃料供給体制から船舶の発注まで精力的に取り組んでいる。常温で液体状態であり、アンモニアよりも取り扱いが簡単だ。

日本郵船を含む国内海運大手3社は、脱炭素燃料に対し全方位戦略をとり、メタノール燃料や水素燃料にも取り組む。商船三井の橋本剛社長は、「世界の海運の需要は1種類の燃料では満たせない。使える燃料は何でも使うことになるだろう」と語り、船種による使い分けを予想する。

だが、その中でもアンモニアは本命中の本命だ。「舶用燃料は大量に生産する必要がある。アンモニアが大量生産に一番ふさわしい」と日本郵船の曽我社長。供給網を構築するため、日本郵船アンモニア生産に関わる可能性も否定しない。

アンモニアは大気から分離した窒素と水素を高温高圧下で反応させる「ハーバー・ボッシュ法」で製造されている。大量生産に適しており、製法の発明から100年以上たつ今も変わらない。

だが、現在は天然ガスを改質して原料の水素を製造するため、副産物の一酸化炭素からCO2が発生する。水を電気分解して製造した水素を使う場合は、水素を高圧化するためにエネルギーを使う。そこで低温低圧下でアンモニアを製造する技術が研究されている。

アンモニア燃料船が市場へ船出するには、いくつものハードルがあるが、メタノールだけ、水素だけで海運の脱炭素化を実現することも想像しにくい。ハードルを一つずつ乗り越える必要がある。

日本郵船、世界初のアンモニア燃料船の建造へ2024/2/15

2024/2/15
日本郵船プレスリリース
アンモニア燃料アンモニア輸送船の建造決定 | 日本郵船株式会社
をうけて、ESD Journal
https://esgjournaljapan.com/domestic-news/36326


1月25日、日本郵船は、ジャパンエンジンコーポレーションIHI原動機、日本シップヤードの3社と、2023年12月に世界初となる国産エンジンを搭載したアンモニア燃料アンモニア輸送船(AFMGC)の建造に関わる一連の契約を締結した。本プロジェクトは、 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)によるグリーンイノベーション基金事業に採択されている。

建造するのは、40000m3型アンモニア燃料アンモニア輸送船。引渡時期は2026年11月を予定している。造船所はジャパンマリンユナイテッド有明事業所で、搭載エンジンは、主機がジャパンエンジンコーポレーション製のアンモニア燃料Dual Fuel(DF)2ストロークエンジン、補機が、IHI原動機製のアンモニア燃料Dual Fuel(DF)4ストロークエンジン。

アンモニア燃料DFエンジンは、パイロット燃料としての重油アンモニアを混焼する。高いGHG削減率達成のためには高いアンモニア混焼率が必要となり、4社が参画しているコンソーシアムでは、主機で混焼率最大95%以上、補機で混焼率80%以上を目指してきた。さらに、アンモニアの燃焼時に発生する一酸化二窒素や有害化学物質の排出を抑制する船体設計も模索してきた。

同コンソーシアムは、舶用燃料利用の最大の課題である毒性の克服に際し、日本海事協会によるリスク評価、日本郵船の機関長・機関士を中心とするユーザー目線からのリスク評価・安全対策提言などを実施した。これらリスク評価を踏まえた安全対策を本船仕様に反映した。同知見は、日本海事協会がアンモニア燃料船の安全要件(ガイドライン)を公表し、さらに、国土交通省を通じて国際海事機関(IMO)へ提案している。

2023年5月には、IHI原動機が、AFMGCの補機として使用予定の4ストロークエンジン実機で、世界で初めて重油との混焼率80%での燃料アンモニアの安定燃焼に成功し、亜酸化窒素(N2O)や未燃アンモニアの排出がほぼゼロとなること、運転中と停止後に実機からのアンモニア漏洩がないことを確認した。同月にジャパンエンジンコーポレーションが大型低速2ストロークエンジンでの混焼運転を開始し、エンジン性能の最適化、安全性の検証を実施している。

同社は、2026年11月竣工に向けて主機・補機の製造、本船建造に向けた詳細検討の着手、また実運航に向けた運航マニュアルの整備などを進める。

アンドレア・バッティストーニと東フィルのマラ5

飛行機の中でクラシックを聴くとか、ありえないわーと思っていたが目を閉じて眠るのには良い。
ただ、マーラーを聴いてしまったら眠れなくなった。これ。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%EF%BC%9A%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC5%E7%95%AA-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8B%E6%8C%87%E6%8F%AE-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%A5%BD%E5%9B%A3/dp/B0CBP9TH4W

管も弦もエッジが利きすぎってほど利いている。第一楽章のCelloは、SoloですかSoliですかってくらい、揺らぎが少なくて集約している。
そんな尖ったマーラーも良いね。狂気的なストーリーが際立つというか、アニメ的になる。たとえば、第二楽章の弦楽合奏はまさに宮崎駿の「紅の豚」の、美女との出会いと別れ、というあの甘く気だるい雰囲気でビビる。
そんな想像が弾んだけど、実際はどうなんだろう。CDを買って静かな部屋で良ーく聴いてみたい。

令和4年度農用地土壌汚染防止法の施行状況について

カドミウム、銅、ヒ素による農用地土壌汚染についての記事を、超久しぶり(15年以上ぶりくらい)に確認。
環境省水・大気環境局が農用地土壌汚染防止法の所轄になっていた。施行状況は予想通りだったが、所轄官庁が環境省って!!!(驚くところがそこという・・・)
www.env.go.jp

■  常時監視の状況
農用地土壌汚染防止法では、都道府県知事に農用地の土壌汚染状況を常時監視すること(過去の調査結果から状況を把握していることを含む。)を義務付けています。
令和4年度に常時監視として実施された調査の結果は以下のとおりでした。
(1) 細密調査
汚染のおそれがある地域において適宜ほ場を変えながら、汚染の広がりと程度を把握する調査。令和4年度は秋田県内の6地域96.1haで実施され、玄米については、6地域49地点のうち1地域4地点において、指定要件に係る基準値(玄米中カドミウム濃度が0.4mg/kg)を超えるカドミウムが検出され、最高値は1.10mg/kgでした。
(2)対策地域調査
対策地域内及びその周辺において、農作物等の汚染状況を把握する調査。令和4年度は群馬県内1地域及び宮崎県内2地域の計3地域で実施され、指定要件に係る基準値を超えた地域はありませんでした。
(3)解除地域調査
対策地域の指定が解除された地域において、再汚染の有無を確認する調査。令和4年度は愛知県内1地域、島根県内1地域及び福岡県内1地域の計3地域で実施され、指定要件に係る基準値を超えた地域はありませんでした。
(以下略)

春に散る

沢木耕太郎=著
ボクシングもの。沢木さんのさわやかな筆致のおかげですらすらと読めてしまう。面白い。
でも、ルポライター時代の沢木さんは絶対こんなの書けなかっただろうな。世界チャンピオンにも手が届いた元ボクサーの初老男性の夢が詰まっている。ロマンしかない。若いボクサーを育て、若い女性ともかかわりがあるとか、気恥ずかしい(笑)もんねぇ。